石川県金沢市にある「とらたに整形外科」では、2022年11月から、ピラティスを導入。マシンによるパーソナルピラティスは術後のリハビリなどに活用。マットピラティスは1回1,000円で誰でも気軽に参加できるようにして、患者さんの運動療法の一つとして、また、腰痛や肩こり予防のフィットネスとして、毎クラス10人前後の参加者が定着している。同院院長の虎谷達洋さんに話を訊いた。
「腰痛や肩こりで通院される方の中には、解剖学的に異常がないものの、機能不全や、痛みがある方も多く、受け身のリハビリだけでなく、身体を動かすことが治療に有効な方がたくさんいらっしゃいおり、ピラティスへの関心の高さが分かります。稼働率は7割を超えており、時間帯によってキャンセル待ちが増えてきていることから、3月末までに6台マシンを追加する予定です。しばらくクラブ内で運営モデルを確立して、将来的にピラティス単独店も出店したいと考えています。月会費1万円を下回る会費設定で、より多くの方々がフィットネスを始め、続けられる環境を提供していきたいです」ます。実際ピラティスに参加いただくと『痛みが出なくなった』『身体が軽くなった』という変化を実感いただけます。助成金を活用して、理学療法士がピラティス指導をできることになることで、リハビリにも応用できて、患者さんに対して提供できるソリューションが増えます。当院では、5名がピラティスの資格をとっており、同じ目線で治療方針を考えたり共有できたり、ピラティス指導をサポートし合えることも、クリニックの強みになります。今後、リハビリ室を拡張して、スポーツ選手のリハビリやパフォーマンスアップにも応えられる体制づくりをしていきたいと考えています」