My Dream,My Business ~ビジネスで夢をかなえる~

溝口勇児さん
株式会社FiNC 代表取締役社長CEO
多くの人が正しい運動習慣、栄養習慣をもつためのサービスを提供

溝口勇児さん Profile

1984年東京都出身。中学・高校時代はサッカー部に所属。高校在学中よりわらわら航空公園でアルバイトを始める。卒業後、パーソナルトレーナーとして活動した後株式会社わらわらに入社。'12年4月、株式会社FiNCを設立。'13年7月、パーソナルトレーニングジム&エステティックREARTをオープン

お客さまに感謝されフィットネスに魅力感じる
 溝口勇児さんは、2012年4月に株式会社FiNCを設立し、パーソナルトレーニングジム&エステティックREARTの運営や、エイジングケアサロンの運営、サプリメントの開発、ダイエットプログラムの提供などを行っている。フィットネスとの出合いは高校生のころ。幼いころから運動が得意だった溝口さんは、体育教師になりたいと思っていた。しかし、家庭の事情から大学への進学をいったん諦め、フィットネスクラブでアルバイトを始めた。01お客さまに感謝されフィットネスに魅力感じる当初は教師になる夢を抱えながら働いていたが、次第にフィットネスクラブに魅力を感じるようになった。「フィットネスクラブの一番の魅力は、たくさんの『ありがとう』をいただける環境であること。0歳から80歳以上の方まで、これほど幅広い年齢の方から感謝の言葉をもらえる仕事はほかにないと思います。そう思うようになったとき、それまで考えていた夢からシフトチェンジしました」
 フィットネス業界で働くことを決めた溝口さんは、パーソナルトレーナーへの道を目指すようになる。セミナーを受講したり資格を取得したりと、勉強に励んだ。プロ選手の専属トレーナーを務めたこともあったが、「感謝の言葉も少なく、収入の差も歴然としていて劣等感を感じることも多々あった」と、フィットネスクラブで感じていた魅力との違いに気づいた。
撤退で力のなさを痛感起業を目指す
 その後、アルバイトをしていた株式会社わらわらで正社員となり、23歳の時に宇都宮店の支配人となる。このときの経験が、起業のきっかけにもなっている。
 宇都宮店は、オープン初期から集客が伸び悩んでいた。会社がすでに撤退を考え始めていたころ、支配人に抜擢されたのが溝口さんだった。「お客さまや一生懸命働く仲間からこの場所を奪いたくない」。会社の意向を知っていながらも手を尽くし、実際に業績は改善したが、着任から1年足らずで撤退が決まった。「すごく悲しく、悔しかった。そして、力がなければ何もできない。想いだけでは誰も救えないのだと痛感しました。力を得る手段として、いつか事業家になろうと決めたのはそのときです」。そして、自身の生誕1万日目とな12年4月に起業するという目標を立てた。
 その後、既存店に戻りエリアマネージャーとして業績を改善した。同時に、起業するための能力をつけるべく、経営や医療、ヘルスケアなどの勉強に励んだ。「起業して世の中に何かを残せる人間になりたいと思うようになっていたので、日々の選択が変わっていきました。目標を掲げていたから、そのために必要な行動を選択できるようになっていたのだと思います」と、当時について話す。
志が同じ仲間と資金を集めることに苦労
 目標通り、12年4月に株式会社を設立。遺伝子検査や郵送での血液検査、オリジナル健康食品およびエイジングサロンのリアルストア展開、コンサルティングなどからスタートした。起業当初は、開発費や人件費など支出はありながら、収入はほとんどなかったため、資金は減っていく一方だった。「ゆるやかにではなく、飛躍的に会社を成長させたかったので、最初の資本金や金融機関から借入した資金をスピード重視で使っていました。半年ほどはほとんど収入はなく、資金繰りで悩む時もありました。時間をお金で買ったことは間違いだと思っていませんが、もっとバランスを考えることは必要だったと反省しています」
 もうひとつ苦労したのが、同じ志や自分にはない能力を持った仲間を集めること。「私は起業から1年間で大きく成長したと自負しています。しかし、この成長を10回繰り返しても、世の中を変えることはできない。でも、同じ志や能力をもつ仲間があと10人いれば、きっとそれができる。起業当初は、社長である自分に力があれば目標は達成できると思っていました。だから社員を採用するときも、能力が高いかどうかはそれほど重視していませんでした。12年の年末に1年間を振り返ったときに、それを実感して仲間を集めることにも注力するようになりました。今は強いチームをつくれた手応えを感じています」
WEBとアプリで正しい知識を広める
 13年7月にはプライベートジム&エステティックREARTを永田町・赤坂にオープン。成果を出すことにこだわり、詳細なカウンセリングと血液検査、遺伝子検査、姿勢分析、体組成分析を行い、測定結果に適したトレーニング、エステ、食事指導を提供している。「パーソナルトレーニングがメインですが、エステと食事指導だけのメニューも設けています。手段ではなく、結果が大切だと考えているためです」と溝口さんは言う。
 同施設は、入会金10万円、月会費は31,500円、52,500円、105,000円の3種と60日間の成果保証プログラム2種を用意している。100名限定としているが、高単価のため、会員数30名程度でブレークイーブンに達する。基本的に、紹介による入会しか受付けておらず、現在の会員数は30名。その他エステやダイエットプログラムの受講者もおり、順調に売り上げを伸ばしている。「お客さまに満足していただいたときにやりがいを感じます。今は私が直接指導することは滅多にありませんが、スタッフの日報を見て、よい報告があると嬉しいですね。ダイエットや身体づくりに膨大なお金と時間を費やしている人、身体の不調でつらい思いをしている人に対して、根本から解決できるサービスを提供しているという自負はあります」
 日本人の死因は、上位から、癌、心臓病、脳卒中である。これらの病気になる理由は、公衆衛生学の視点だと孤独と運動不足による肥満、酒・タバコだといわれているが、溝口さんはそれに対して感じることがあるという。「長く現場の近いところにいて、その背景にあるのは、運動や栄養の知識がないことだと思うのです。重い腰痛や変形性膝関節症などによって外出しなくなる。すると孤独や運動不足になる。つまり解決に必要なのは医療の進歩ではないのではないかと。死へと向かうネガティブスパイラルの入り口は栄養面の知識不足や運動不足に伴う問題だと私は考えています。私はここに真剣に取り組みたいのです」。
 多くの人に、運動と栄養の正しい知識を提供するために、今年3月、オンラインダイエット家庭教師サービス&アプリ「REPUL」をリリースする。また、そう遠くない未来にREARTをモデル店舗として、効率化させた低価格の施設をつくり広めていく計画ももっている。
 次の目標は、17年中に上場すること。「売り上げ規模1,000億円の会社になると、世の中にとってなくなると困るといわれています。私は、そういう会社を目指しています。医療はどんどん発達していますが、必要なのは延命ではなく予防です。その領域で変革を起こせるのは私しかいないといった使命感を持って取り組んでいます」。
 多くの人に正しい運動と栄養の習慣を身に付けてほしい。そのために、溝口さんは新しいことにチャレンジし続けている。
名前株式会社FiNC
所在地 〒105-0022 東京港区海岸1-7-8東京都立産業貿易センター6F
Tel.03-6450-1814
ウェブサイト http://www.finc.co.jp/
設立 2012年4月
組織 15人
資本金 2,000万円
収支構造【売上】リアルストアの運営、各種検査、サプリメント販売、
    コンサルティング など
    【経費】人件費、施設運営費、サプリメント開発費、アプリ開発費 など

名前
1,3 パーソナルサプリメント
2 肥満遺伝子検査キット
4 血液検査キット

プライベートジム&エステティックREART
所在地:〒102-0093 東京都千代田区平河町2-5-5 全国旅館会館ビル 地下1階
Tel:03-6261-2358
webサイト:
http://www.reart.jp/

名前
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