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櫻井淳子さん
ピラティスメソッドジャパン株式会社 代表取締役
ピラティスによって幸せな人生を送れる人を増やしたい

櫻井淳子さん Profile

1974年佐賀県生まれ。国立東京農工大学応用生物学科卒業後、メーカーの研究開発やシステムエンジニアとして働く。結婚を機に退職した後、妊娠、出産。妊娠中、ひどい体調不良になやまされたことをきっかけに、産後ピラティスに出合う。2006年、指導者養成コースに参加し、資格取得。フリーインストラクターとして活動する。2010年9月、ピラティスボディスタジオをオープン。2014年1月ピラティスメソッドジャパン株式会社を設立。

01妊娠・出産後ピラティスとの出合い
 櫻井淳子さんとピラティスの出合いは、10年ほど前。出産して間もないころだった。結婚を機に慣れない土地へ引っ越したこともあり、妊娠中から体調不良に悩まされていた。育児をする気力も体力もなく、なんとか現状を変えるものはないかと探していて辿り着いたのがピラティスのDVDだった。
「DVDに“30日で新しい体に生まれ変わる”と書かれていたので、とにかくやってみることにしました。毎日続けていたら、1ヶ月ほどで眠れるようになりました。これはすごいと思い3ヶ月ほど続けると、体調がよくなり、精神的にも安定していくことが自分でもわかるほどでした」
 ピラティスの素晴らしさに目覚めた櫻井さんは、ピラティスインストラクターになりたいと思うようになっていた。当時、ピラティスはまだそれほど日本で普及しておらず、櫻井さんの住む沼津市で学べる場所はなかった。さらに、子どもはまだ0歳と幼く、厳しい条件がそろっていた。しかし、どうしてもピラティスを学びたいという思いが強く、周りの協力を得て、遠方まで養成コースに通った。子どもが幼稚園に入った夏休み明けにインストラクターとしてデビューすることを目標に、その後、複数の資格を取り、勉強に励んだ。
02資格を取得 公民館でのレッスン開始
 資金もなく自分で試行錯誤しながらホームページをつくり、目標通り、子どもが幼稚園に入った年の9月から、公民館でピラティスのクラスをスタート。初めてピラティスを知ってから3年ほどが経っていた。通常、公民館でのスクールは1レッスン500円ほどなのに比べ、櫻井さんのレッスンは2,000円と高価だったが、開講当初から6名ほどが集まった。その後口コミで広まり、1年ほどで常時15名ほどが参加するようになっていた。
 その後、市内のピラティススタジオでインストラクターを務めるが、1年ほどで閉鎖。お客さまのために、自身でスタジオをオープンすることを決意する。
「いつか自分の理想とするピラティススタジオをつくりたいと漠然と思っていました。ただ、育児の問題もあり、もう少し経験を積み準備をしてからと思っていました。しかし、突然スタジオの閉鎖が決まってしまったため、これまでのお客さまが困らずに続けて通えるようにと2ヶ月半で準備しました」短期間で、1人で準備を行うことは予想以上にたいへんだった。資金調達から物件探し、インストラクターの募集、ウェブサイトの構築、プロモーションなど、初めて行うことばかりだった。「お金も時間もなく、とにかく必死でした。子どもも幼かったので、どこへでも連れて行っていました。とにかく、やるからには1番いいものを提供したい、ピラティスの本当のよさを知ってほしいという思いだけがありました」
 櫻井さんの理想とするスタジオとは、エクササイズだけでなくピラティスによってライフスタイルそのものがよくなること。自身が苦しんでいたときに、ピラティスによって救われたからこそ、そのよさを多くの人に届けたいと願っている。そして、2010年9月、その原型となるピラティスボディスタジオをオープンした。
03スタジオをオープン渡米して学びを深める
 以前からのお客さまも含め、オープン当初から30〜40名が集まった。地域誌の他、自分でできるウェブによるプロモーションに力を入れ、1ヶ月ほどで損益分岐会員数を達成。その後も、口コミにより順調に集客を伸ばし、現在の会員数は200名ほどになる。スタジオオープン後は、ステップアップのために、毎年3回ほど渡米して、ピラティスへの学びを深めている。
「お客さまのためにもステップアップしていくことは大切だと思っています。学んでいると、次に必要なことも見えてきますし、それはすべてレッスンやスタジオ運営に活かすようにしています。お客さまも、私が海外で最新の情報を取り入れてくることを応援してくれ、非常にありがたいと思っています」
 櫻井さんが仕事をしていてやりがいを感じるのは、「ピラティスを始めて元気になった、生き方が変わった、生活の質がよくなった」などとお客さまに言われること。
「身体や生活が変化したのは、その方自身が取り組んだ結果です。変わるきっかけとなる場所を提供できていることが嬉しいですし、信じてやってきてよかったと思います。また、私自身も成長し続けなくてはいけないと気持ちが引き締まります。スタジオ名のピラティスボディには、ジョセフ・ピラティス氏のいうように、健康でいることで人生を充実させるという願いを込めています。多くの人にそれを届けるために、私自身がそれを体現していきたいと思います」
04ピラティスによって幸せになる人を増やす
 昨年からは「NUMAZUSTYLE」という、沼津に住む人たちが健やかに美しく生きることを提案するイベントの実行委員長を務め、市と共催の一大イベントとして成長している。また、本当に身体によいピラティスの指導者が増えることを願い、医療系企業に対して企画提案を実施。半年間の長いプレゼンテーションを経て、理学療法士などの医療従事者をピラティス指導者に育てあげ、誰もが安心してピラティスを受講できる新スタイルのスタジオ「PILATESSTUDIOCOREX」を2014年3月にオープンした。
 今年7月には、ピラティスの真髄や歴史が感じられる空間を創出するために何度もデザイナーさんと打合せを重ね、駅近くの広いスタジオに移転オープン。2012年にニューヨークで出合ったSilk-Suspensionを2014年7月に、日本事務局として国内で初めて導入した。今後の目標は、ピラティスにおいて、アメリカとの時差を少なくするための環境をつくること。足を運んで得た生きた情報を広めるために、昨年日本ピラティスアカデミーも開校した。
「全国のピラティス指導者から、たくさんの悩みを聞きます。私がもっている情報を広めることで、ピラティスで将来生計を立て、幸せに生きていける人を増やしたいと思います。ピラティスに関して、日本でここでしか学べないものを提供したいと思っているので、そのために私自身も向上し続けていきます」ピラティスの本当のよさを多くの人に広めるために、櫻井さんはこれからも常にステップアップし続けていく。
名前ピラティスメソッドジャパン株式会社
所在地 〒410-0056静岡県沼津市高島町25-18綾栄ビル2階
Tel.055-926-4402
ウェブサイト http://www.pilates-body.jp
設立 2014年1月
組織 社員1人、業務委託5人、パートスタッフ2名
資本金 600万円
収支構造【売上】施設利用料(月会費、レッスン料)、ワークショップ、指導者養成
             【経費】施設運営費(人件費、家賃ほか)