プロフェッショナルなトレーナーを目指す方へ

NATA公認AT式カウンセリング
株式会社REACH
永田美香さん

既往歴を持った方、運動にネガティブな方への
NATA公認アスレチックトレーナー式カウンセリング
基本的な考え方
分業が確立されている米国では、カウンセラーという職業があり、競技選 手も一般の人々でも、カウンセラーが心の状態を整え、トレーナーは身体 の状態を整えるというふうに役割が分かれています。ですが、選手と一番 長い時間を共有するアスレチックトレーナーは、心にもアプローチする場 面は当然あります。特に身体の変化を実現させていくためには、モチベー ションをいかに維持させるかが重要で、その鍵は人と人との繋がりである ことを実習から学びました。アスレチックトレーナーは、24時間体制で選 手をサポートする人もいて、“割に合わない”仕事と見る人もいますが、 ATCとしては一緒に変化をつくっていけるのが何よりのやりがいです。日 本では、よりトレーナーに、カウンセラー的役割が求められますので、フ ィットネスカウンセリングでも、クライアントの心の状態にも目を向け、信 頼関係を築くことが重要だと考えています。
名前
このカウンセリング技術のポイント

1.要望を聞きながら、目標を一緒に見つけていく
お話をしながら、その方が持つ要望をすべ て引き出していきます。そしてその中から、 これを目指せばこれとこれも良くなるといっ たことを提示して、できる限りシンプルで明 確なゴールに集約していきます。「目標は何 ですか?」と直接聞くというよりも、「こう なりたい」「これがしたい」といった要望を 聞きながら、目標を一緒に見つけていくとい う感覚です。
メディカルフィットネスという環境では、 「ここも調子が悪い、あっちも痛い」とマイ ナス思考の方も多いので、プラス方向に導く よう話をします。例えば、「肩が凝るのは、肩 がどうにかしてって言ってるんですよ」と話 すと、「肩こりが嫌だ」ではなく、それをど うしたらいいかに目を向けて貰えるようにな るんです。「目標がない」というお客様もい らっしゃるので、ゴルフやスーツを格好良く 着こなすなど、通常の生活がよりよくなるこ とに目標を見い出していただくこともします。
2.「自分で身体を変えられる」という実感を提供する
メディカルメンバーの方の中には既往症を抱 えている方も多く、ご自身の身体に不安や不具 合を感じ、運動することを高いハードルだと感 じている方もいます。特にこうした方には、ト レーナーと2人3脚で身体を変えていけるとい う実感を持って貰うことが重要です。その方法 は、例えば、腰が痛いというお客様であれば、 腰周りや股関節の筋肉をほぐすストレッチを、 腰の張りがとれることを実感して貰うといった ことです。トレーナーのアドバイスで、クライ アント自身が自分の身体を動かし、実際に身体 が変わった、という経験をして貰うことで、一 緒に身体を変えていける期待を持っていただく ことが重要です。小さな違いでいいので、それ を感じて貰えるストレッチやエクササイズをそ の場で行い、「ご自身でそこを変えたんですよ。 できますよ」と伝え、変わったことを一緒に喜 びます。パーソナルセッションの良さ、自分で 身体を変えていけることなどを体感していただ くようにしています。
3.専門家や仲間との 連携を大切にする
「メディカルメンバー」の相談ニーズとし ては、高血糖、高血圧の改善が多いです。 この場合、栄養士などの、専門家との連携 も重要です。また、こうした既往症を持っ た方へのカウンセリングでは、聞き取り忘 れにも注意します。例えば「内科のお医者 さんにかかっている」という場合は、どこ の病院に行っているのか、何の薬を飲んで いるかもその場で忘れずに聞いておきます。 既往歴に関しては、お客様があまり話した くない内容である場合が多いので、後で聞 き直すことにならないようにします。また、 長くトレーニングを続けていただくには、 人と人の繋がりがポイントになりますので、 多種多様な方を相手に出来るよう、自分の 色と引き出しをたくさん持っておくように 心がけています。リーチにはATCが4人居 ますので、アドバイスを貰ったり、交互に 担当をしたりしながら、クライアントに最 適なプログラムを提供しています。



株式会社REACH 永田美香さん Profile

米国で準医療従事者として認められ ているNATA(全米アスレチックト レーナーズ協会)公認のATC(認定 アスレチックトレーナー)。同資格 を取得するには、同協会の公認プロ グラムを持つ米国の4年制大学で相 応の教育を受け、800時間以上の実 習を経て、資格試験をパスしなけれ ばならない。様々な分野で活躍する 約170名の日本人ATCの一人が永 田美香さんである。ATCは、医師と 共通言語で話ができる知識を習得し ているため、リハビリ後の選手のト レーニングや、既往歴を持ったクラ イアントの指導にも対応できる。永 田さんはメディカルフィットネスク ラブK-フィット中之島ウェストで、 パーソナルトレーナーとして活動す る。そのカウンセリングは米国で多 くのATCが採る手順をベースに、 “メディカルフィットネス”という 環境にアレンジしたものとなってい る。