My Dream,My Business ~ビジネスで夢をかなえる~

中野ジェームズ修一さん
有限会社スポーツモチベーション 最高技術責任者(CTO)
モチベーションテクニックでクライアントとトレーナーをサポートしたい
中野ジェームズ修一さん Profile
メンタル・フィジカル面の両面をアドバイス出来るパーソナルトレーナーとして活動。スポーツ障害予防や生活習慣病予防、歪み改善、フルマラソンサポートを主に得意としている。
アディダス契約アドバイザリー、ACSM/HFS 、JCCAマスター講師、NESTA/PDA、認定健康心理士他。ミドルネームの「ジェームズ」は米国滞在中、欧米人が「シュウイチ」の発音ができず、「シューズ」と呼ばれてしまうことから、友人がつけてくれた名前。

「フィットネスの仕事で1,000万円以上稼ぎたい」
「フィットネスの仕事で1,000万円以上稼ぎたい」。 そう決意したのは25歳。フィットネスを学ぼうと米国で2年間を過ごした後、父が病いに倒れ帰国。頼れる先もなくフリーインストラクターとして身体を酷使して生活費を稼いでいた頃のことである。「人生のどん底にいた」と振り返る中での決意。それから10年を経た2005年、自身の会社「スポーツモチベーション」を設立。パーソナルトレーナーとしての活動に加え、「モチベーションアカデミー」の運営、雑誌・書籍などの執筆、各種活動、スポーツメーカーとの契約などで着々と基盤を築いてきた。3年目の現在では、年商3,000万円を超えるまでになり、クライアントであるクルム伊達公子氏との新たな挑戦も始まるところにある。
 だが、その成長も中野さんがこの決意をした時の辛い生活が原動力となっている。幼少時代からスイミングに打ち込み、学生時代から身体について興味を持っていたことから日本でフィットネス指導の経験を経て渡米。ハリウッドの近くで俳優の卵たちに無料でパーソナルトレーニングを教えながら、また自身もダンススタジオに通いながら、理論と現場を繋ぎ合わせるべく、勉強に打ち込んだ。だが、道半ばにして、帰国を余儀なくされた。父の入院、そして父が経営する会社の倒産。まさに晴天の霹靂だった。所持金90万円を手に帰国したが、住む家を探し、礼金と敷金を払い、手元に残ったお金はわずか。知り合いを頼って、スタジオレッスンや、通訳・翻訳などのアルバイトで、どうにか生活が回り始めた矢先にこんどは自分が身体を壊してしまう。風邪をこじらせ、バッファリンで熱を抑えながらレッスンを続ける日々。最初2錠だったものが気づけば10錠に増えていた。挙句の果てに、レッスン中に倒れ入院。劇症肝炎で2ヶ月間絶対安静となってしまったのだ。当然、その間収入はゼロ。入院費も払えず退院も出来ない状態に、看護婦さんが生活保護の話をもちかけた。
「今だから話せますが、男のプライドもあるし、生活保護なんて受けたくなかった。でもそこから抜け出すには、それしか手がなかったんです。結局5、6ヶ月そのお世話になりましたが、その時、絶対この仕事で稼げるようになってやると思ったんです。でも、フィットネスの業界で1,000万円を稼ぐには、他の人と同じことをやっていたのでは到底届かない。自分にしかできないこと、自分しか持っていないものは何だろうと考えた末、米国で学んだ『モチベーションテクニック』に行き着きました」
モチベーションテクニックと健康心理学から生まれた独自のメソッド
 中野さんが啓発する「モチベーションテクニック」は、米国で学んだ内容に、日本の健康心理学がプラスされた独自のテクニックである。米国で学んだモチベーションテクニックは、相手が思っていることを箇条書きにするというもの。それを、相手のやる気を高めたり維持する一つの方法論に昇華させようと採り入れたのが、早稲田大学などで研究されている「健康心理学」である。「健康心理学」では、相手の人格を類型化して、それぞれの人格に合わせた方法で相手の変化を促す。中野さん自身、この方法をカウンセリングで実践するようになってから、パーソナルトレーニング効果を出すクライアントが増えてきた。そこで、この方法論を2003年に独自の「モチベーションテクニック」としてまとめ、広げることにした。「私自身、それまではクライアントを人として見ていなかったことに気づいたんです。トレーナーとして知識がつくと、関節や、筋肉や脂肪自体が気になって、悪いところを見つけて直したくなる。その人の人格や性格に関係なく、『これをやってください』と話すことが仕事だと思っていた。でもそれでは必ずしも成果が出ない。モチベーションテクニックを使い始めてからは、1回で辞める人はいなくなり、次の予約もクライアントから入れくださるようになったんです。以来、全く営業はしていませんが、3年先まで予約で一杯です」
3つのポリシー
この、「自分で売り込みはしない」、というのは中野さんがこれまで貫いてきているポリシーの一つ。雑誌や書籍の執筆、講演会に至るまで、その姿勢は貫かれている。仕事はクチコミかホームページからの依頼がほとんど。書籍も今年12月15日に発売される本で9冊目になるが、すべて出版社からのオファーとなっている。
 2つ目のポリシーは、これと関連する部分もあるが、「テレビには出演しない」こと。報道やドキュメンタリー以外のバラエティ関係の番組には出演を控えている。これは、自分から発信する情報を確かなものにしておきたいからだという。テレビの場合、収録後は編集されたVTRを確認することができない。情報が溢れている今だからこそ、自分が発信する情報を確実に届けて、「中野が発する情報なら信用できる」という存在になることを目指している。メーカーとの契約も、その商品が本当にいいと思わなければ、それについてコメントしないという約束のもと契約を交わすという徹底ぶりだ。 そしてもう一つのポリシーは、借金をしないこと。それは一つには、父や家族が借金で苦労する姿を見ていたことと、借金をすればそれを返済することに自身のエネルギーが裂かれることになることを危惧するからだ。「社長というよりスペシャリストでいたい」という中野さんの決意がここにも表れている。
 中野さんのクライアントに、引退から10年以上を経て見事に2008年全日本テニス選手権を単・複で制したクルム伊達公子氏がいる。中野さんは、2004年のロンドンマラソンに彼女が出場することをサポートして以来、フィジカル面を見てきているが、これから全豪オープンなどの4大トーナメントに向けて週3回の集中トレーニングが始まる。中野さんにとっても、妥協のないクライアントに応える真剣勝負となる。「会社名にもしているモチベーショ ンは今後も追求して、多くの日本のトレーナーにもモチベーションテクニックを知っていただきたいと思っています。これを知ることで、トレーナーにもクライアントにも役立てると思うからです。私はフィットネスやトレーニングのプロとして信用される存在でいたい。そのために、 いつも本当にこれでいいのかと疑問を持ち続けて、自分がいいと信じられることを多くの方と共有していけたらと思います」
名前有限会社スポーツモチベーション
会社名の由来 モチベートさせる事が出来るのが弊社の強みだと思うから
所在地 東京都新宿区岩戸町17 文英堂ビル1102(モチベーションアカデミー事務局) 
Tel.03-5225-1626
ウェブサイト http://motivation-academy.com
       http://sport-motivation.com/
設立 2005年4月1日
資本金 300万円
組織 (役員)2名、契約スタッフ4名
収支構造
(売上構成比)講演費(4割)、メディア協力・執筆(2割)、
パーソナル指導料(1割)、契約料(1割)
(経費)本社販売管理費、人件費、他

名前
モチベーションアカデミー
モチベーションテクニックとは、十人十色、百人百様、のクライアントの個人の性格、特性を判断し考慮した上で、クライアントが持つ欲望、欲求→《やる気》を引き出す事が出来る技術のこと。フィットネス指導者向けと、接客・販売業の人向けの講座がある。モチベーションの基本的理論を学習 し、運動指導の現場や接客・販売の現場で、クライアントに対してどの様に会話し、案内すればよいのかなど、実践的に学べる内容になっている。

DVD・書籍
「体が若返る10 の生活習慣」「続けられる!大人のrunning」「run!美しくなるためのランニング入門」「モデルエクササイズできれいになる!」「第3のダイエット法 体幹部エクササイズ」「バランスボールエクササイズ」他9冊。