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浦上大輔さん
株式会社LPN代表取締役社長
財団法人日本コアコンディショニング協会(JCCA)理事
セルフコンディショニングによる健康革命の実現

浦上大輔さん Profile

1969年東京都生まれ。高校でスキー部に所属し、その影響で北海道大 学に進学。浦上さんが部長を務めた大学3年次に、全国学生スキー大会 で総合2位になる。卒業後は大学院で健康体育について学びながら、保 健体育の非常勤講師として高校に勤務。その後理学療法士の資格を取得 し、幌南病院で勤務する。病院退職後、コムスン在職中にJCCAで株式 会社LPN社長の吉武永賀さんに出会い、2008年10月LPNに入社。 2009年10月に代表取締役に就任。

波乱を乗り越えた先のLPNとの出合い
2009年10月、創業者の吉武永賀さんより事業継承を受け、浦上大輔さんは、株式会社LPNの代表取締役に就任した。浦上さんとLPNとの出合いは2007年1月、財団法人日本コアコンディショニング協会(以下、JCCA)のセミナーで吉武さん、福永寿徳さんと意気投合したことがきっかけだ。当時、浦上さんは株式会社コムスンに勤めており、リーダーとして社内で新規の健康事業を立ち上げようとしていた。 しかし、新事業開始直前の同年6月、コムスン事件が発覚する。事件により事業の分割継承が行われ、浦上さんは不動産会社ゼクスの運営する高級老人ホームの事務職として勤務することになった。
「これまでのキャリアが活かされない仕事は正直つらかったです。そこで、健康づくりに関するコンテンツ開発の提案を本社にしたところ、新しいプロジェクトを立ち上げることに決まったのです」 このプロジェクトは、セルフコンディショニング推進のために一般生活者が自分で体調管理をするためのコンテンツ開発である。
「これまでは医療や介護に依存した人任せの健康づくりでしたが、自分の体調を自分で管理するための技術や知識を提供するプロジェクトを提案しました。ゼクスの会長はこれを快諾してくれ、本社に異動して始動することが決まりました」 逆風に耐え、新プロジェクトの始動が決定したと思ったとき、浦上さんに新たな悲劇が起こる。リーマンショック、サブプライムローン問題の影響を受け、プロジェクトが突如中止されてしまったのだ。
「本社の半数近くがリストラされる状況のなかで、プロジェクトが再開できないことは明白でした。でも、これ以上老人ホームでの仕事を続けることにも限界を感じたのです。この頃既に独立を視野に入れ、セミナー講師などの副業を行っていたので、そちらを拡大しようかと吉武さんに相談しました」
すると、思いがけず吉武さんからLPN入社の誘いを受けた。実は、浦上さんはその年の初めに「セルフコンディショニングによる“健康革命”の実現のために、1年以内に社長になること」を自身のミッションとして掲げていた。そこで思い切って社長としての入社を吉武さんに打診。その結果、アーリーリタイアメントを考えていた吉武さんからの事業継承が決まる。
引き継ぎ後に感じた事業継承の難しさ
話はトントン拍子に進んだが、引継ぎをすすめていくと、思いもよらない困難があった。ゼロからイチをつくる創業社長とイチから発展させることを目的とする後継社長では、経営手法が違う。浦上さんと吉武さんの目指すゴールは同じだったものの、2人のアプローチや考え方は異なるものだったのだ。
「創業社長はお金に慎重で厳しく、短期間での収益を重要視していましたが、私は時間をかけて仕組みをつくっていきたいと考えていました。
従業員との関係についても、吉武さんは引っ張っていくタイプでしたが、私は気持ちを伝えてチームとして一緒にやっていこうという考え。会社を引き継ぐに当たって、吉武さんと想いをつなげるということに一番苦労しました」と、社長の名、経営資源を引き継ぐだけではない難しさを感じることになる。
 また、継承に当たる浦上さんの覚悟が強いほど、目標値は高くなる。 「会社を引き継いだことでの感謝はもちろんありますが、まだ“健康革命”を主体的に進めるチャンスをもらっただけの段階。本当に感謝をするのは結果を出してからだと思っています」
トレーナー活動の場を拡大するための事業展開
LPNの主な事業は、ストレッチポールの販売と、商品を通じたトレーナーの支援、そしてJCCAの運営受託である。浦上さんは、「“健康革命”を推進するために、トレーナーを支援することがLPMの役割である」という考えに基づき、物販よりもトレーナーの活動の場を広げることに注力している。そのためには厳しい判断も厭わない。ストレッチポールはトレーナーの指導とセットで販売を行っており、トレーナーに不利益になる販売を行っていた会社とは浦上さんが社長に就任してから取引を停止したこともある。
「私たちが売っているのは、モノではなくセルフコンディショニングという仕組みなのです。だからツールと指導をセットで売ることに価値があり、企業としての責任を果たすことだと考えています。自分の身体に興味を持ち、変化に気づくことが健康づくりの本質です。トレーナーは指導することで気づきを提供しているのです。モノを売るだけでは社会は変わらない。でも、人の行動が変わると社会は変わります。JCCAの運営をLPNが行うことでモノと人が連動して、社会を変えていけると思うのです」 LPNとJCCAが相関することで、“健康革命”の実現に近づくのだ。
目標達成に必要な「食える体育人の育成」
 大学で体育について学ぶなかで感じた「多くの体育人がそれだけでは食べていけない」ことへの疑問。それを解消するために、コムスン時代から様々な事業を考え、行動に移してきた。今後は、JCCAを中心に「からだのコンディショニング」「こころのコンディショニング」「トレーナー自身の価値のコンディショニング」
という3つの軸で、トレーナーのためのセミナーを中心とした事業展開を考えている。
「トレーナーに技術を提供するのはもちろんですが、人を健康にしてお金を得ることに対して罪悪感を持っているトレーナーの、心の負担を減らすことが一番の狙いです。ビジネス的に、自分の価値を高めて売ることの大切さも知ってほしいと思っています」
 また、セミナー開催に当たって、コンテンツ開発、構成、進行管理、運営などそれぞれ担当を分け、プロジェクトで動いている。多くのトレーナーが仕事を得られると同時に、セミナー受講者であるトレーナーのニーズに応えることにも繋げるためである。
 「“この業界では食べていけない”というのは甘えでもあります。働く機会を提供すると同時に、食べていく覚悟を持てるような、道筋をつくっていきたいと思っています」
 多くの人が、自分の身体を自分で守るための知識・技術・思考を持つことで、医療・介護への依存が少なくなる社会をつくりたいという、浦上さんが求める“健康革命”を実現するためには、トレーナーが憧れの職業になり、経済的にも安定していることが不可欠になる。このゴールのために、浦上さんは新たな仕組みづくりに日々務めている。
名前株式会社LPN
会社名の由来 ライフ・プランニング・ネットワーク
所在地 名古屋市千種区池下1-9-16 リーセント池下ビル2F
Tel.52-757-4665
ウェブサイト  http://lpn-sp.co.jp/
設立 2000年10月
資本金 1,000万円
組織 (役員)2名 (従業員)6名
収支構造(売上)ストレッチポールの製造販売事業、協会事務局運営受託事業など
    (経費)人件費、製造原価、販売コミッションなど
名前ストレッチポール
名前商品会議には社員全員が出席。
販売方法や改善案などについて意見を言い合う。