栄養士は世界では日本が最初にできた資格で、英語で「dietitian」と言います。
栄養士養成施設は、なんと!世界で初めて日本でスタートしました。
人生100年時代で、自分の健康は自分で守る時代になり、これからますますニーズが高まっている栄養士。
本気で栄養士になりたいあなたへ、資格取得の方法と条件を現役管理栄養士が解説していきます。
栄養士になるには?資格取得の条件
「栄養士になるにはどうしたらよいの?」
「資格取得の条件は?」
「そもそも栄養士ってどんなことをするの?」
の疑問に、現役管理栄養士が解説していきます。
①栄養士はこんな仕事
栄養士は、食事や栄養の面から人々の健康な生活をサポートする仕事です。
科学的根拠に基づいて、栄養アドバイスを行うのが栄養士の役割です。
食事の提供や献立作成がメインの仕事ですが、最近では活躍のフィールドが広がってきました。
②栄養士になるためには資格が必要
栄養士は、「都道府県知事が認定する国家資格」です。
栄養士になりたい!からと言って、試験を受けて取得する資格ではありません。
『栄養士法』にも次のように記載があります。
「第一条 この法律で栄養士とは、都道府県知事の免許を受けて、栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事することを業とする者をいう。」
「第二条 栄養士の免許は、厚生労働大臣の指定した栄養士の養成施設(以下「養成施設」という。)において二年以上栄養士として必要な知識及び技能を修得した者に対して、都道府県知事が与える。
② 養成施設に入所することができる者は、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第九十条に規定する者とする。」
③栄養士の資格取得の条件
栄養士の資格取得の条件は、厚生労働大臣指定の栄養士養成施設で、栄養士に必要な知識を学び、必要な課程を履修・卒業することで、晴れて栄養士になることができます。
よって、栄養士養成校施設(専門学校・短大・4年制大学)に入学することから始まります。
管理栄養士になるには?資格取得の条件
栄養士には、栄養士と管理栄養士の資格があります。
管理栄養士は、栄養士に比べて仕事の幅が広く、栄養士では扱えない仕事内容にも多く携わります。
ここからは
「管理栄養士になるにはどうしたらよいの?」
「資格取得の条件は?」
「そもそも栄養士と管理栄養士の違いは?」
の疑問に、現役管理栄養士が解説していきます。
①管理栄養士はこんな仕事
管理栄養士は、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。
病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、健康な方一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行います。*1
具体的な例をあげると、管理栄養士は栄養士の業務にプラスして、乳幼児から高齢者、また病気の人などに専門的な栄養指導を行います。
業務の中には、自治体の高齢者向け介護予防教室の低栄養講話や、病院での栄養サポートチーム(NST)、特定保健指導など、管理栄養士でないとできないものもあります。
*1公益社団法人 日本栄養士会
https://www.dietitian.or.jp/students/dietitian/
②管理栄養士になるためには国家試験を受験することが必要
管理栄養士の資格取得の条件は、管理栄養士養成課程の所定のカリキュラムを修了すると、卒業時に国家試験の受験資格を得ることができます。
国家試験を受けて合格し、厚生労働大臣の免許を受けて「管理栄養士」になることができます。
国家試験の合格率は令和2年3月1日に実施された試験では、合格率は61.9%です。
③管理栄養士の資格取得の条件
栄養士は厚生労働大臣指定の栄養士養成施設を卒業すれば、資格を取得することができますが、管理栄養士になるには、国家試験を受けて合格することが条件になります。
管理栄養士になるまでの方法は、次の4つの方法があります。
・4年制大学管理栄養士養成課程を卒業
・4年制大学栄養士養成課程を卒業⇒実務経験1年以上
・短大・専門学校(修業年限3年)⇒実務経験2年以上
・短大・専門学校(修業年限2年)⇒実務経験3年以上
で受験資格を得ることができます。
国家試験に晴れて合格して、管理栄養士になることができます。*2
*2:参考サイト「日本栄養士会」学校案内
https://www.dietitian.or.jp/students/school/
栄養士の資格を取得してからの進路と平均収入
ここからは栄養士の働き方についてご紹介します。
栄養士が活躍できる職場や働き方は多岐にわたっています。
栄養士としてどのようなことをしたいか?ライフプランに合わせて選ぶことができます。
勤務時間・休日・給料・ボーナスなどについては、公立か私立か、民間の場合は企業規模によってさまざまです。
また、管理栄養士か、栄養士かによっても違いがあります。